Pythonは、シンプルで読みやすいコードを書くことができる人気の高いプログラミング言語です。
Webアプリケーションを作るためには、Pythonのフレームワークを使うと便利です。
Pythonのフレームワークには、Django、Flask、Bottleなどがありますが、今回はFlaskを使ってみましょう。
Flaskは、軽量でシンプルなWebアプリケーションを作るのに適したフレームワークです。
レンタルサーバーの選び方
Pythonを使ってWebアプリケーションを作るには、レンタルサーバーを借りる必要があります。
レンタルサーバーは、インターネット上にあるコンピューターの一部を借りるサービスです。
レンタルサーバーを借りると、自分のWebサイトやWebアプリケーションを公開することができます。
レンタルサーバーを選ぶときには、以下の点に注意しましょう。
- Pythonのバージョンとフレームワークの対応
- サーバーの性能と価格
- サポートやセキュリティの充実度
Pythonのバージョンとフレームワークの対応は、レンタルサーバーの提供会社のサイトで確認できます。
Pythonのバージョンは、できるだけ新しいものを選びます。
フレームワークは、今回はFlaskを使うので、Flaskに対応しているレンタルサーバーを選びましょう。
サーバーの性能と価格は、サーバー会社によって異なるので自分の予算と目的に合わせて選んでください。
レンタルサーバーへ登録
レンタルサーバーを選んだら、実際に登録と設定を行います。
ちなみにレンタルサーバーに登録するには以下の情報が必要です。
- ドメイン名・・・sample.comなど。
- メールアドレス・・・連絡先メール。
- 支払い方法・・・クレジットカードがメイン。
ドメイン名は、自分のWebサイトやWebアプリケーションのアドレスになります。
例えば、https://example.com
ならこのアドレス上でWebアプリを動かすことになります。
レンタルサーバーで設定
登録・契約が完了したら、レンタルサーバーの設定を行います。
設定は、レンタルサーバーの提供会社のサイトで行います。
設定の際には、以下の操作を行います。
- Pythonの設定
- Flaskのインストール
Pythonの確認
レンタルサーバーでPythonが使える場合は特にPythonの設定をする必要はありません。
念の為、PythonがインストールされているかターミナルからSSHでレンタルサーバーへアクセスして以下のコードを実行します。
$ python3.x --version
あるいは
$ /usr/local/bin/python3.x --version
バージョンが表示されていれば問題ありません。
Flaskのインストール
次にFlaskをインストールします。
同様にターミナルからSSHで接続して以下のコードを実行します。
$ pip install flask
あるいは
$ pip3 install flask
次にインストールバージョンを確認します。
$ flask --version
バージョンが表示されていれば完了です。
Flaskを動作させる
ディレクトリにある「.htaccess」というファイルに以下の内容を記述します。
RewriteEngine On
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule ^(.*)$ /index.cgi/$1 [QSA,L]
例えば、「http://user名.sample.com/test」のようにtestディレクトリを作って、app.pyというファイルを作成し、以下の内容を記述します。
app.py #!/usr/bin/env python
-- coding: utf-8 --
from flask import Flask app = Flask(name)
@app.route('/') def hello(): return 'Hello, World!'
if name == 'main': app.run()
app.pyを作成したら、実行権限を付与します。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
$ chmod +x app.py
これで、app.pyをcgiスクリプトとして実行できるようになりました。
ブラウザで「http://user名.sample.com/test」のようにアクセスしてみてください。
‘Hello, World!’ という文字が表示されれば、Flaskアプリの動作確認は成功です。
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