レンタルサーバーとは、インターネット上にあるサーバーの一部を借りて、自分のホームページやメールアドレスを運用できるサービスです。
しかし、レンタルサーバーはホームページやメールだけでなく、オンラインストレージとしても利用できることをご存知でしょうか?
オンラインストレージとは、インターネット上にあるストレージ(データ保存領域)に、パソコンやスマートフォンからファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたりできるサービスです。
オンラインストレージを利用すると、以下のようなメリットがあります。
- パソコンやスマートフォンの容量不足を解消できる
- どこからでもファイルにアクセスできる
- ファイルのバックアップや共有が簡単にできる
では、レンタルサーバーをオンラインストレージとして利用するには、どうすればいいのでしょうか?
ここでは、レンタルサーバーをオンラインストレージとして利用する方法を3つ紹介します。
1. WebDAVを使う方法
WebDAVとは、パソコン上のフォルダのように、レンタルサーバーの領域を操作できる機能です。
WebDAVを使うと、パソコンからドラッグアンドドロップでファイルをアップロードしたり、ダブルクリックでファイルを開いたりできます。
また、WebDAVに対応したスマートフォンのアプリもあります。
しかしそれには、まずレンタルサーバーがWebDAVに対応しているかどうか確認が必要です。
WebDAVに対応しているレンタルサーバーは以下のようなサービスです。
- mixhost
- heteml
- ロリポップ!
次に、WebDAVの設定を行います。
設定方法はレンタルサーバーによって異なりますが、基本的には以下のような手順です。
- レンタルサーバーのコントロールパネルからWebDAVの機能を有効化する
- WebDAV用のユーザー名とパスワードを設定する
- パソコンやスマートフォンからWebDAV用のURLにアクセスする
設定が完了したら、パソコンやスマートフォンからレンタルサーバーの領域にファイルを保存したり取得したりできます。
2. FTPソフトを使う方法
FTPソフトとは、パソコンとレンタルサーバーの間でファイルを転送するためのソフトです。
FTPソフトを使うと、パソコンからレンタルサーバーにファイルをアップロードしたり、レンタルサーバーからファイルをダウンロードしたりできます。
FTPソフトはどこのレンタルサーバーでも利用できます。
FTPソフトを使うには、まずFTPソフトをダウンロードしてインストールします。
以下のフリーソフトは無料で使えます。
- FFFTP
- Cyberduck
次に、FTPソフトからレンタルサーバーのホスト名やユーザー名、パスワードなどを入力して接続します。
接続が完了したら、FTPソフトからファイルのアップロードやダウンロードができます。
3. CパネルでCMSをインストールする方法
レンタルサーバーにはCパネルというカスタマイズ性に優れた管理マネージャー(ダッシュボード)が用意されています。
このCパネルを使うにはレンタルサーバーの契約段階でCパネルが使えるサーバーを選ぶ必要があります。
Cパネルは150以上の様々なCMSをインストールできます。
例えば、以下のようなものです。
- ブログサイト系:WordPress、Movable Type、Serendipityなど
- フォーラムサイト系:phpBB、SMF、MyBBなど
- Wikiサイト系:MediaWiki、DokuWiki、TikiWikiなど
- Eコマースサイト系:Magento、PrestaShop、WooCommerceなど
- ポータルサイト系:Drupal、Joomla、Xoopsなど
- 学習管理系:Moodle、Chamilo、Clarolineなど
そして、オンラインストレージのような個人で構築できるストレージCMSもあります。
- ストレージ管理系:ownCloud、Nextcloud、Egnyte、Zohoなど
例えば、NextcloudはownCloudから派生したCMSで、オンラインストレージのほかにビデオ会議や共同作業などの機能があります。
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