レンタルサーバーを利用していると、定期的にプログラムを実行したい場合があります。
例えば、Webサイトの更新やバックアップ、メールマガジンの配信などです。
そんなときに便利なのが、Cronという機能です。
Cronとは、指定した日時に指定したコマンド(プログラム)を自動的に実行させることができるサーバーの機能です。
この記事では、レンタルサーバーでCronを使って出来る事や、その設定方法についてご紹介します。
Cronのメリット
Cronを使うメリットは、以下のようなものがあります。
- 指定したプログラムの動作を予約できる
- 実行する頻度を細かく調整できるので、自動的に繰り返すことができる
- サーバー管理者の負担とミスの軽減ができる
Cronで出来る事
それでは、レンタルサーバーでCronを使って出来る事の一例を見てみましょう。
自動で定期的にWEBサイトを更新
Cronを使えば、PCの前に24時間張り付いて更新する必要はありません。
一度、Cronで設定しておけば、早朝や外出時でもファイル転送プログラムが自動的に稼働させられます。
例えば、事前に書いた記事を指定時刻に投稿するというような処理を自動化できます。
Webサイトの定期的なバックアップ
いざというときのバックアップも、定期的な作業としてCronに登録しておけます。
実施時間、対象フォルダやファイルなどを指定するなどルール化して設定しますが、これには専門的な知識が必要です。
メールマガジンの日時を指定して自動配信
あらかじめ決められた原稿を事前に用意してCronに登録しておけば、予約時間にメールマガジンとして自動配信が可能です。
予約した時間に定期的にメールを送信できるようになりますが、お客様にスパムとして取られてしまうと返ってマイナスです。
便利ですが慎重に検討してから使うようにしましょう。
RSSフィードやSNSの投稿を自動取得する
自サイト、他のWebサイトのRSSフィードやSNSの投稿を自動で取得することができます。
Cronで定期的に取得するプログラムを実行すれば、常に最新の情報を反映させることができます。
このようなプログラムを書くにはPHPやPythonなどのプログラミングが必要です。
Cronの設定方法
レンタルサーバーでCronを設定する方法は、サービスによって異なりますが、一般的には以下のような手順で行います。
- サーバーパネルにログインし、Cron設定の画面を開く
- Cron設定追加の画面で、実行するプログラムのコマンドと実行する日時や頻度を指定する
- 設定内容を確認し、追加する
Cronの設定には、以下のようなルールがあります。
- スケジュールとコマンドの間は半角スペースで書く
- スケジュールを指定する部分は、「分」「時間」「日」「月」「曜日」の順に数字と記号で書く
- 「*」は任意の値を表し、「/」は繰り返しの間隔を表す
- コマンドは実行するプログラムのフルパスで指定する
- 実行するプログラムには実行権限を付与する
例えば、毎月10日の午前4時55分に「/home/test01/test.sh」というプログラムを実行する場合は、以下のように設定します。
55 04 10 * * /home/test01/test.sh
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