レンタルサーバーでよく見かけるcPanelについての解説です。
cPanelとは?
cPanel(Control Panel)とは、WEBサイトとサーバーの管理を簡素化させたダッシュボードコントロールパネルのことです。
主に商業用のレンタルサーバーの管理を行うために開発されたLinux、BSD、Windowsに対応する有償のライセンスです。
各レンタルサーバー会社が提供する標準の管理画面の次に人気なのがcPanelです。
スタイリッシュで見やすく、パッと見で操作と管理ができるため世界中で利用されています。
通常の管理画面とcPanelの違い
通常の管理画面とは、各レンタルサーバーが提供している独自のコントロールパネルのことです。
ユーザー個人では難しい「ドメインの管理・SSL化・電子メールの設定・データベースの管理・CMSのインストール」等がワンタッチで行えます。
cPanelもまた同じように使いやすさにこだわった世界中で利用されているコントロールパネルです。
どちらを利用しても全く問題ありませんが、
通常の管理画面が初心者向けなのに対して、
中級者以上でより細いサーバーの設定と管理が行いたい方に向いているのがcPanelです。
cPanelのメリット
cPanelの単純さと使いやすさが何よりのメリットです。
ご自身でサーバーの管理を細く設定したい方に打ってつけです。
例えば以下。
- マルチPHPの切り替え
- Python、Ruby等のインストール
- WordPress等のCMSのインストール
- アクセス制限
この他にも様々な設定が可能です。
国内レンタルサーバー・海外ホスティングの多くでcPanelの管理画面が採用されており、別のサーバーへ引っ越した際に手慣れた管理画面で再開できます。
cPanelの管理画面
cPanelの管理画面には以下の機能が備わっています。



以上がcPanelバージョン102.0(build 16)の仕様です。
WEBサイトの作成に欠かせない「電子メール・MySql・ファイルマネージャー・FTP・SSL・サブドメイン・PHPマネージャー・Cron・バックアップ・CMS」等の機能が全て一つの管理画面で行えます。
レンタルサーバーによって一部の機能が制限されている場合があります。
cPanelの管理画面の例
次にcPanelの機能についていくつか例をご紹介します。
cPanelのファイルマネージャー

cPanelに標準で使いやすいファイルマネージャーが用意されています。
FTPの使い方がわからない方でもファイルの追加・削除・パーミッションの管理がしやすいです。
cPanelのCron

Cronはコマンドを定時実行するための機能です。
PHPやPythonのスクリプトを処理したい時にジョブを投げることができます。
cPanelのバックアップ

cPanelにはバックアップするための機能があります。
フルバックアップから「ディレクトリ単位・MySQL・電子メール」のバックアップまで、
実に便利な方法が用意されています。
cPanelのサブドメイン

サブドメインの作成は誰でも簡単に行えます。
サブドメイン名(例:sub)と作りたいドメイン(例:sample.com)を入力するだけです。
作成後は「sub.sample.com」というサブドメインが作成されます。
また、サブドメインの作成場所をドキュメントルートに記入することも可能です。
この他にも直感的に使える機能が盛りだくさんです。
一度使ってみるとその手軽さがわかると思います。
cPanelを使うには?
cPanelを使うには各レンタルサーバーで「cPanelプラン」に契約する必要があります。
対応OSには「Linux、BSD、Windows」がありますので、ご自身が利用したい仕様が備わっているのか事前に確認が必要です。
cPanelで使えるCMSは?
Cパネルで使えるCMSは、WordPress以外にもたくさんあります。
約80種類のCMSが以下の通りです。

ざっとこれだけたくさんのCMSがインストール可能です。
ショッピングカート機能のあるZen Cart、ブログ管理システムのJoomla!、Wikipediaのような自分専用のWikiが作れるMediaWikiなど、様々な機能を持つCMSが利用できます。
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